顔合わせ&初稽古
本日、『神舞の庭(かみまいのにわ)』の出演者とスタッフ22名が集まり、顔合わせを行いました。当劇場の 佐藤寿美館長、演劇ディレクター・立山ひろみからは、今回台本を執筆いただいた長田育恵さんへ感謝の言葉が伝えられ、「いい作品を一緒に創りましょう!」と激励がありました。
脚本家の長田さんの挨拶では、「全くゆかりのない、一度も訪れたことのない宮崎の物語を、自分が書く資格があるのかな…というところからのスタートでした。普段は、評伝劇など大きなドラマを書くことが多く、家庭の話を書くのは今回が初めてでした。大正時代から戦前ぐらいまでの言葉で書くことが多かったので、今回、現代の家庭をベースに今の私たちの物語を書こうとしたときに、いままで現代劇を書いてこなかったと、ハタと気づいて(笑)。自分にとっても初めての挑戦がたくさん詰まった作品になりました。宮崎で暮らす方達とお話をさせていただいたときに、その人の記憶や心象風景に根差したものを“土地”と呼ぶんだろうなと思ったんです。この場所で上演するものを、この場所で生きている人達が観られるというのは、東京でやる演劇にはない最大の魅力だと思います。物語を書いている私よりも鮮やかにキャッチしてくれるのは、ここで生きている人達かもしれないと思いながら、できるだけ純度の高いものをお渡ししたいと書き上げました。今日、この顔ぶれをみて、心がこもった舞台になると感じています。皆さんが輝けるような土台になれば嬉しいです」と、笑顔で話されました。
顔合わせ後は、さっそく稽古開始!演出家の永山智行さんからは、「1か月という期間ですが、劇団として一緒にやっていきたいと思っています。今回初めてご一緒する方もいるし、経験もお芝居のスタイルも違う方達が集まって創作をしていくので、みなさんと対話をしながらいい舞台を創っていきたい。私自身もこれまで見たことのない風景が見られたらいいなと思っています」というお話がありました。自己紹介でそれぞれの呼び名が決まると、ウォーミングアップ中も“呼び名”で遊ぶ出演者たち。和気あいあいとした良い雰囲気の中、本の読み合わせが行われました。出演者の声を通して台詞に命が吹き込まれてゆく瞬間…。これからどんな舞台になってゆくのか、さらに楽しみになった稽古初日でした。
◆「新 かぼちゃといもがら物語」#2『神舞の庭』の公演情報は>>こちら
0コメント